「国立劇場」の1日も早い再開場を求める署名活動へ ご協力のお願い
2025年01月30日
日頃より当協会の活動にご理解を賜りまことにありがとうございます。
令和5年に閉場した国立劇場については、再開場の目途が立たないまま早くも1年半近くが過ぎ、未だ再開場の予定は確定していません。国立劇場の長期にわたる閉場は、日本舞踊を始めとする日本固有の伝統芸能の継承や発展に計り知れない損失をもたらします。
このような状況を踏まえ、協会では日本舞踊保存会と共同で、国への要望を行うべく「国立劇場の1日も早い再開場を!」と銘打ち、署名活動を行っております。
日本舞踊関係者のみならず、広く関心をお寄せいただき、一人でも多くの方の署名を集めたく、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
*署名用紙の郵送をご希望の方は日本舞踊協会事務局までご連絡ください。
*自筆で署名を行える方であれば年齢を問いません。
*署名用紙はコピーしてお使いいただいてけっこうです。
*ご記入いただいた署名用紙は原本(コピー不可、鉛筆、消えるペン不可)を下記までご郵送ください。
*ご記入いただきました署名は、要望書への添付以外の用途には一切使用いたしません。
*締切は3月31日(月)です。
【署名用紙送付先】
〒104-0054 東京都中央区勝どき4-6-2-410
(公社)日本舞踊協会 宛
※2/21(金)~22(土)の第66回日本舞踊協会公演期間中は、浅草公会堂内・日本舞踊協会受付でも承ります※
【要望趣旨】
国立劇場が令和5(2023)年10月に閉場して早くも1年が経ちました。当初は令和11(2029)年度に再開場が予定されておりましたが、2度にわたる入札の不調により、未だ事業者が決定しておりません。国の文化予算が不十分であることに加え、民間の資金を活用するPFI方式の行き詰まりや資材高騰、建設業界の人材不足など不調に至った要因は様々ですが、計画の遅れにより、このままでは10年以上にわたり国の文化面における顔とも言うべき劇場の不在が続くことになります。
日本舞踊界では国立劇場開場以来、劇場主催の日本舞踊公演はもとより、(公社)日本舞踊協会を始め、全国の各流派や個人の日本舞踊家が主宰する公演も数多く開催され、その数は大劇場、小劇場を併せますと年間100公演はゆうに超えていました。国立劇場という拠点があればこそ、日本舞踊の伝承や活性化、技芸の向上が図られてきました。また、令和5年10月には日本舞踊が国の重要無形文化財として指定され、日本舞踊保存会が発足しました。折しも日本舞踊の継承に取り組まんとする機を同じくして、国立劇場の不在に直面し、文化財としての日本舞踊の未来への継承にも危機的な状況がもたらされています。
日本舞踊のみならず、伝統芸能専用劇場として、日本の多種多様な伝統芸能の継承に国立劇場が果たしてきた役割や機能は極めて大きく、代替のきかない存在でありました。長期にわたる国立劇場の不在は、日本の伝統芸能の伝承と新たな創造、国内外への発信、人材の育成など、すべての面において我が国の芸術文化の発展に大きな損失をもたらします。いわば国の文化力の衰退に直結する問題です。
現状を打開するため、国立劇場の再開場に向けて、1日も早く計画が進行することを要望いたします。
【お問い合わせ】
公益社団法人日本舞踊協会事務局
電話番号 03-3533-6455
(平日10時~17時)
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